毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト
毛皮のエロス/ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト
(2006 アメリカ)
FUR: AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS
監督: スティーヴン・シャインバーグ
製作: ローラ・ビックフォード
パトリシア・ボズワース
アンドリュー・ファイアーバーグ
ウィリアム・ポーラッド
ボニー・ティマーマン
製作総指揮: アレッサンドロ・ケイモン
エドワード・R・プレスマン
マイケル・ロバン
原作: パトリシア・ボズワース 『炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス』(文藝春秋刊)
脚本: エリン・クレシダ・ウィルソン
撮影: ビル・ポープ
プロダクションデザイン: エイミー・デインジャー
衣装デザイン: マーク・ブリッジス
編集: クリスティーナ・ボーデン
出口景子
音楽: カーター・バーウェル
出演: ニコール・キッドマン (ダイアン・アーバス )
ロバート・ダウニー・Jr (ライオネル)
タイ・バーレル (アラン・アーバス)
ハリス・ユーリン
ジェーン・アレクサンダー
エミー・クラーク
ジュヌヴィエーヴ・マッカーシー
ボリス・マクギヴァー
マルセリーヌ・ヒューゴ
エミリー・バーグル
リン・マリー・ステットソン
クリスティーナ・ルーナー
マット・セルヴィット
デヴィッド・グリーン
1958年、ニューヨーク。
ダイアン・アーバスは、
夫である写真家アランのアシスタントとしていた。
何不自由ない生活を送りながら、何か物足りないものを
感じる毎日。
そんなある日、マスクで顔を隠した謎めいた男ライオネルが、彼女の隣に越してくる。
興味をかき立てられたダイアンは、カメラを手に彼の部屋のベルを鳴らす。やがてライオネルには秘密があることがわかり・・・。
感想 「セクレタリー」のスティーヴン・シャインバーグ
の新作。セクレタリーがとっても良かったので
鑑賞を楽しみにしていました。
公開は短く、DVD化は早く、さらに旧作に落ちるのも早かったのは
喜んでいいのか悲しんでいいのか・・・複雑です・・・笑
でも、早くに鑑賞できたのだからいいか・・・・・。
この映画は「伝記ではなく、ダイアン・アーバスにインスパイアされた
独自の物語。オマージュである」とことわりがしてあります。
伝記じゃないので・・・
彼女自身について、わからないところは多かったです。
ちょっと思っていたものとは違った・・・という
ところはありました。
私、彼女のことをあまり知らなかったのですよ。
だから余計、
描かれていた幼少期のことや夫婦のあり方については
もっともっと踏み込んで欲しかったな・・・という思いが
働いてしまったのかもしれません。
ただ、この映画がきっかけで
彼女について、色々知りたいという願望が湧いてきたということに
おいては、映画を観た意味があったとは思います。
ライオネルによって、自分の中に眠っていたものが
引き出されたということになっていますけれど、
そもそも、なぜあんなに自分自身を押し殺していたというか・・・
偽りの自分でいたのか・・(自分ではそうだとは気付いていなかった
のだろうけれど・・・)
その部分に関してどうしても気になってしまうのですよね。
前半はそれほどでもなかったのに
後半一気にロマンス色が強くなり(それはそれで見せ場多くて
好きだけど・・・・・・)ややバランスの悪さを感じました。
やっぱり、唐突じゃあなかったかな・・・・・
あの2人の結びつきは
恋愛感情という単純なものには思えなかったし
(普通の人の感覚においての好きとは違う感じ・・・)
それ以上の結びつき=仲間感?う~~ん、なんというか
同じ道を歩んでいく同志という感じ・・
のように思えるのですが、そこがあまりにも感傷深く描かれたことによって結局、どういう位置づけであったのか
わかりづらくなってしまったように思います。
前回の「セクレタリー」は
性癖の部分で共通事項があったのだから結びつきに関しても
納得できるものがあったけれど、
今回は単純に理解できる範囲内のものではないような気がするんですよね。
まあ、彼女はそういったものに興味がある・・という
言葉一つで片付ければ
簡単でしょうが・・。
単純に毛が好きなのか・・
そんな短絡的なことでもないのだろうけれど・・・
そういえば、夫は後半ひげをはやしていたな・・・笑
興味があるものを撮る=それはフリークスだった=
本来の自分の目覚め・・
ほ~~~~、そういう目覚めもあるのね。。。としか
言えないです。
自分が撮りたい被写体を見つけた途端、
彼女の振る舞いは、通常の人から観れば
やや異質に思えてくるのですが
彼女自身は逆に生き生きとしてくるのです。
それが言動にも
服装にも表れていく
過程が面白かったです。
芸術家というのは
やっぱり凡人とは違う感性を持っているところが
あるのだから
そういうもの自体を理解しようとする
のは、不可能なのかもしれませんね。
ただ素直に受け入れればいいのかも・・・。
そうなんだな・・・って。
ちょっと、あれもこれも詰め込みすぎたのかも
しれません。
一つ一つは面白い要素があるのもかかわらず
描ききれなかったように感じましたね。
焦点がぼけちゃっていて残念。
でも、雰囲気はいいので
嫌いじゃない作品です。
今回はブルーがイメージカラーでしょうか・・
ニコールの服もブルー、お部屋の感じもブルー。
そして
あの、覗き見するような撮り方・・・笑
遠近感をもたらせながら
観ている人の
好奇心がそそられるような感じで撮っていくのよね。
そこがどうもいやらしい・・・・な・・・笑
なんだかね・・・君もこういう世界興味あるんじゃないの?
観たいでしょ♪・・・みたいでしょう♪・・・って
もったいつけながらの
映像なのよね・・・
冒頭のシーンは
ちょっと驚いたけれど
あの○の人たちととニコールの会話には
思わず笑みがこぼれたわ・・ボカシなしね・・・♪
お友達のブログで
この感想を読んだ時
ロバート・ダウニー・Jr がチューバッカ・・・って書かれていて
まさか・・・あれは誇張して言っていたんでしょ・・と思いきや
あまりにも本当すぎて・・
これにも思わず笑みがこぼれてしまったわ。
私はライオン丸かと思ったわ・・・笑
俳優さんって大変!!
でもあれって、手入れしていった方がやっぱりいいんじゃないのかな
あのままいるのはかえって生活しにくいのでは・・・。
↑色々言っていますけれど
結局、この手の話は好きなんでしょう・・・。
たぶん、また新作出た折には
観てしまうだろうな~~~~・・笑
ロバート・ダウニー・Jr ・・素顔が見れて
なんだかほっとした・・私。

(2006 アメリカ)
FUR: AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS
監督: スティーヴン・シャインバーグ
製作: ローラ・ビックフォード
パトリシア・ボズワース
アンドリュー・ファイアーバーグ
ウィリアム・ポーラッド
ボニー・ティマーマン
製作総指揮: アレッサンドロ・ケイモン
エドワード・R・プレスマン
マイケル・ロバン
原作: パトリシア・ボズワース 『炎のごとく 写真家ダイアン・アーバス』(文藝春秋刊)
脚本: エリン・クレシダ・ウィルソン
撮影: ビル・ポープ
プロダクションデザイン: エイミー・デインジャー
衣装デザイン: マーク・ブリッジス
編集: クリスティーナ・ボーデン
出口景子
音楽: カーター・バーウェル
出演: ニコール・キッドマン (ダイアン・アーバス )
ロバート・ダウニー・Jr (ライオネル)
タイ・バーレル (アラン・アーバス)
ハリス・ユーリン
ジェーン・アレクサンダー
エミー・クラーク
ジュヌヴィエーヴ・マッカーシー
ボリス・マクギヴァー
マルセリーヌ・ヒューゴ
エミリー・バーグル
リン・マリー・ステットソン
クリスティーナ・ルーナー
マット・セルヴィット
デヴィッド・グリーン
1958年、ニューヨーク。
ダイアン・アーバスは、
夫である写真家アランのアシスタントとしていた。
何不自由ない生活を送りながら、何か物足りないものを
感じる毎日。
そんなある日、マスクで顔を隠した謎めいた男ライオネルが、彼女の隣に越してくる。
興味をかき立てられたダイアンは、カメラを手に彼の部屋のベルを鳴らす。やがてライオネルには秘密があることがわかり・・・。
感想 「セクレタリー」のスティーヴン・シャインバーグ
の新作。セクレタリーがとっても良かったので
鑑賞を楽しみにしていました。
公開は短く、DVD化は早く、さらに旧作に落ちるのも早かったのは
喜んでいいのか悲しんでいいのか・・・複雑です・・・笑
でも、早くに鑑賞できたのだからいいか・・・・・。
この映画は「伝記ではなく、ダイアン・アーバスにインスパイアされた
独自の物語。オマージュである」とことわりがしてあります。
伝記じゃないので・・・
彼女自身について、わからないところは多かったです。
ちょっと思っていたものとは違った・・・という
ところはありました。
私、彼女のことをあまり知らなかったのですよ。
だから余計、
描かれていた幼少期のことや夫婦のあり方については
もっともっと踏み込んで欲しかったな・・・という思いが
働いてしまったのかもしれません。
ただ、この映画がきっかけで
彼女について、色々知りたいという願望が湧いてきたということに
おいては、映画を観た意味があったとは思います。
ライオネルによって、自分の中に眠っていたものが
引き出されたということになっていますけれど、
そもそも、なぜあんなに自分自身を押し殺していたというか・・・
偽りの自分でいたのか・・(自分ではそうだとは気付いていなかった
のだろうけれど・・・)
その部分に関してどうしても気になってしまうのですよね。
前半はそれほどでもなかったのに
後半一気にロマンス色が強くなり(それはそれで見せ場多くて
好きだけど・・・・・・)ややバランスの悪さを感じました。
やっぱり、唐突じゃあなかったかな・・・・・
あの2人の結びつきは
恋愛感情という単純なものには思えなかったし
(普通の人の感覚においての好きとは違う感じ・・・)
それ以上の結びつき=仲間感?う~~ん、なんというか
同じ道を歩んでいく同志という感じ・・
のように思えるのですが、そこがあまりにも感傷深く描かれたことによって結局、どういう位置づけであったのか
わかりづらくなってしまったように思います。
前回の「セクレタリー」は
性癖の部分で共通事項があったのだから結びつきに関しても
納得できるものがあったけれど、
今回は単純に理解できる範囲内のものではないような気がするんですよね。
まあ、彼女はそういったものに興味がある・・という
言葉一つで片付ければ
簡単でしょうが・・。
単純に毛が好きなのか・・
そんな短絡的なことでもないのだろうけれど・・・
そういえば、夫は後半ひげをはやしていたな・・・笑
興味があるものを撮る=それはフリークスだった=
本来の自分の目覚め・・
ほ~~~~、そういう目覚めもあるのね。。。としか
言えないです。
自分が撮りたい被写体を見つけた途端、
彼女の振る舞いは、通常の人から観れば
やや異質に思えてくるのですが
彼女自身は逆に生き生きとしてくるのです。
それが言動にも
服装にも表れていく
過程が面白かったです。
芸術家というのは
やっぱり凡人とは違う感性を持っているところが
あるのだから
そういうもの自体を理解しようとする
のは、不可能なのかもしれませんね。
ただ素直に受け入れればいいのかも・・・。
そうなんだな・・・って。
ちょっと、あれもこれも詰め込みすぎたのかも
しれません。
一つ一つは面白い要素があるのもかかわらず
描ききれなかったように感じましたね。
焦点がぼけちゃっていて残念。
でも、雰囲気はいいので
嫌いじゃない作品です。
今回はブルーがイメージカラーでしょうか・・
ニコールの服もブルー、お部屋の感じもブルー。
そして
あの、覗き見するような撮り方・・・笑
遠近感をもたらせながら
観ている人の
好奇心がそそられるような感じで撮っていくのよね。
そこがどうもいやらしい・・・・な・・・笑
なんだかね・・・君もこういう世界興味あるんじゃないの?
観たいでしょ♪・・・みたいでしょう♪・・・って
もったいつけながらの
映像なのよね・・・
冒頭のシーンは
ちょっと驚いたけれど
あの○の人たちととニコールの会話には
思わず笑みがこぼれたわ・・ボカシなしね・・・♪
お友達のブログで
この感想を読んだ時
ロバート・ダウニー・Jr がチューバッカ・・・って書かれていて
まさか・・・あれは誇張して言っていたんでしょ・・と思いきや
あまりにも本当すぎて・・
これにも思わず笑みがこぼれてしまったわ。
私はライオン丸かと思ったわ・・・笑
俳優さんって大変!!
でもあれって、手入れしていった方がやっぱりいいんじゃないのかな
あのままいるのはかえって生活しにくいのでは・・・。
↑色々言っていますけれど
結局、この手の話は好きなんでしょう・・・。
たぶん、また新作出た折には
観てしまうだろうな~~~~・・笑
ロバート・ダウニー・Jr ・・素顔が見れて
なんだかほっとした・・私。

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