心に龍をちりばめて  著  白石一文

心に龍をちりばめて  著  白石一文


白石さん・・・・新境地ですね。
最近、結構新作がコンスタントに発表されておりますが、
これはかなドラマチックな作品となっています。

テレビドラマ的というか・・・。
面白い要素は色々詰まっておりますが
身近に感じるような物語ではありません。
感情移入もしにくいですね。
特有の哲学的な文面は
影をひそめていますの
読みやすいのですが
やはり私は初期の作品の方が好きです。


それにしても
相変わらず高学歴登場人物を
これでもか・・・これでもかと登場させておりますね。


これがあるから、引く人も多いでしょう。
さらに主人公は美人。それも飛びぬけて・・・。
やっかむ人も多いでしょう・普通はね、
そうじゃない人ばかりですから・・・。


お茶大教育学部国文学科出身。
今は売れっ子のフードライター美帆。
(大変な美貌もち・・・笑)
恋人は東大法学部出身。丈二。通称ジョー・・・すごい・・・笑
次期議員を狙っている・・
そして彼らに絡んでくるのは
美帆の幼馴染の仲間優司。
龍の刺青がある元ヤクザ・・・



すごいな・・・久々に・・・この設定・・・。



単なる三角関係ではなく、
美帆の出生の秘密
優司の隠された過去、
など・・・次々と明るみになっていく真実.




印象的だったのは・・・
美帆の義理の母早苗が
言う言葉
「男の人はね、みんな生命力が弱いの。あの人たちはね、女が子供を産んで生きていく
ための道具なのよ。男の人って本当に便利よ。
上手に使えばなんでもしてくれる。なのにいまどきは男の力なんてあてにしないで
生きたいなんて馬鹿なことを言っている子がたくさんいるでしょう。
・・・・・」

↑ひどく偏った見方・・・。


さらに美貌、美貌といわれつづけた美帆が婚約者丈二の家族に
きれる瞬間。

「初めて会ったときから「きれいだ、きれいだ」ばかりでいい加減イヤになりました。
あなたたちは自分の息子の婚約者に対して、何か語るべき他の言葉を
持ち合わせていないんですか。・・中略・・・
美人だから何だっていうのですか。
私は努力してこの顔に生まれたわけじゃないし、別にきれいに
生まれたいと望んだ覚えもありません。
・中略・・。
若い頃から誰でも彼でも、男だけじゃあなくてあなたみたいな女までが女といえば
顔だ、若さだ、とまるで物扱いしてくる。そうやって物扱いすることで自分が優位に立った
気になって実のところ嫉妬しているだけなんです。

それともあなたたちは顔の整った人間は美しくない人よりも人間的に優れているとでも本気で
考えていんですか。そういった下品な考え方にもう飽き飽きです。ただ面倒くさい。
それだけなんです。」



美帆は丈二の母を特に嫌っていたのです。そりが合わないと思っていたのです。
それをあからさまに面と向かって言えるのは
さすがに凄い・・。美人じゃない・・美人だ・・という理論よりも
物事をこれだけはっきりいえる人に驚きです。
元はといえば、高学歴な丈二を選んでいる美帆の
男性価値観に問題があるのではと思ってしまいます。


結局、ヤクザな優司の本来の優しさに
惹かれていくのですが・・・・。


やっぱり、主人公の美帆には同情はできないところあるかな・・。
性格的にも好きじゃないです。



全体的に、女・・・・・・はこうだ・・・と
決め付けるように感じる部分もあるので
同性の読者にとっては好みがわかれるんじゃあないかな。



主人公が女なので
以前の作品「私という運命について」とかぶる部分もありますかね。

↓表紙がちょっと好みではないな・・。


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